わりとイケンメン坊さん③
次の休み、お昼を一緒にとりました。
話も弾むし声もよいし顔もわりと良い…身長は少し低いけど、自分はそこは気にしないしむしろ目線が合うので嬉しい。
かわいいとおもうし…(男性的には言わないほうが良いでしょうね…)
会話に花が咲く中、イケ坊さんの携帯に着信
「あ、ごめん」
「いえいえどうぞ」
仕事の電話は仕方がないね。と、イケ坊さんが電話に出る。すると
「はい、ああ今親も出払ってて…はい、はい」
みたいな内容…親…ペット葬儀…
薄々その可能性もあるとは考えていましたが…
「今のお客さん?」
「うん。ていうか檀家さんかな」
・・・・もう少し詳しく聞いてみるとどうやら
イケ坊さん、元々は都会で働いていたけど兄が寺を継がないというので戻ってきたらしい。
下の兄弟も継ぐ気がないからなあ…と仕方なくだったらしいが…
すっごい立派だと思いました。
だから話もうまいし相槌も上手、声も良い!
顔も悪くないのに何故という疑問は多分
寺の嫁になるというプレッシャーでしょう…
お昼後に、またカフェで話をしましたが片隅で
「(いい人なのに…寺の嫁とはどんな仕事が)」とか
「(同居になるのかなあ…)」
等等、もうそんなことしか考えられなくなりました。
帰って調べてみると、やはり寺の嫁となると大体は同居だし、なんかもう休みないとか檀家の顔覚えるとか計算ができなきゃだめとかいろいろあって
うーん、無理!
なんかもう芯の通った気の強い女でないとやっていけそうにないので、真逆のグルてんは自然消滅の道へ進むしかないのでした。
ちなみに友人に
「イケ坊さんお寺の息子だったから…」と言うと
「あ~、だから残ってるんだ。かわいそう」
と敢えて言わずにいたことをスパッと言われました。
うん、そう…めっちゃいい人なのよ…